サンアントニオの地下トンネルは、逆サイフォンの原理を使ったものだそうです。そして、雨水のリサイクルも行なっているようです。(2023年4月30日、地下トンネルのルートに関して、追記しました)

・SanAntonio River Walk History
https://www.thesanantonioriverwalk.com/about/our-history/

・Cultural History (SAN ANTONIO RIVER AUTHORITY)
https://www.sariverauthority.org/about/history/cultural-history

・San Antonio Wasn’t Built For Rain, But This 3-Mile Underground Flood Tunnel Was
https://www.tpr.org/arts-culture/2021-07-01/san-antonio-wasnt-built-for-rain-but-this-3-mile-underground-flood-tunnel-was


※2020年12月11日追記…県武道館がゴールデンボールといたち川の間に建設される場合、いたち川に閘門・可動堰と共に、船の乗船場も作ったらおもしろいかも。。。県武道館でコンサートを見た後、城址公園や環水公園に船で移動できることになる。(別のページでまとめました

※2020年12月12日追記…いたち川の水量が多い場合、環水公園(県美術館)横の可動堰は、ラバーダム方式ではなく、水位の細かな調整ができるタイプにした方が、舟運上(水位安定による景観上も)よいかもしれません。ラバーダムは、富岩運河の浄化と中島閘門による減水対応の取水用のため、いたち川の水位安定があまり考慮されていないためです。

2023年4月30日追記…松川水位一定化への試案(その1)(リンク)では、地下放水路のルートを道路の下にしていました(これも事業主体によって、県道か市道かという問題があると思われます)が、今回は、サンアントニオのように自由なルートを描いてみました。大深度地下法というのがあって、ある一定の深さより深い部分は自由に使えるというのが頭にあり、サンアントニオはそれに似た制度を使っているようだから、富山でもそれができるのではと思い、そうしました。ところが、よくよく調べてみると、『大深度地下使用法の対象地域は人口の集中度等を勘案して政令で定める地域としており、三大都市圏(首都圏、近畿圏、中部圏)の一部区域が指定されています。』ということで、現時点で富山市は対象地域にはならないようですリンク)。ですので、この地下トンネル案でプランを描く際は、道路か河川など事業主体の土地の下にした方がよさそうです。なお、英語のサイトでちらっと見たのですが(どのサイトが見失ってしまいました)、サンアントニオの場合は、土地を買収したとあったので(うる覚えですが)、ルートの上の土地を行政が買っているのかもしれません。

 

[参考]水門・閘門設置場所についていろいろ考えてみたのがこちら


サンアントニオ(アメリカ・テキサス州)の場合


▲取水口


▲取水口(拡大)


▲吐き出し口


▲吐き出し口(実際の吐き出しの様子)


▲地下トンネル断面図

・San Antonio River Tunnel(リンク
・San Antonio River Tunnel – Protecting Downtown San Antonio(リンク)…「このトンネルは大林組が掘削したもので、長さ3マイル(約4.8km)のトンネルは、サンアントニオのダウンタウンの下にある洪水の水を重力を利用して迂回させています。」とあります。


▲左側の「San Pedro Creek tunnel」も気になります。
San Pedro Creek Parkというのがあるようです。(リンク

※(こちら)に、「1900年代後半になると、サンアントニオ川公社と米国陸軍工兵隊は、サンアントニオのダウンタウンを洪水から守る最も効率的で安価な方法は、サンアントニオ川とサンペドロクリークの両方に地下バイパストンネルを建設することだと判断した。」という記述があります。



▲リバーウォークの下流側にあるリバーウォークの水位安定用可動堰


▲リバーウォークの上流側にある閘門と可動堰(斜め上から)


▲閘門と可動堰(横から)


▲閘門と可動堰(上から)


実は、いたち川の取水口(常西合口用水からの)に、北陸電力常願寺川第二発電所の取水口もあり、発電所が停止中は、右側に水がオーバーフローするような仕組みになっているようです。その施設のデザインが、サンアントニオの地下放水路の取水口とよく似ています。普段は、いたち川と、発電所で全量取水し、常西合口用水へは流れていないようです。

 


 

【参考】魚津市東山の「円筒分水槽(農業用水利施設)」